1.上下水道の仕組み

下の図は、上下水道の流れを簡単に表したものです。普段私たちが利用している水道は何処からくるのか、そして何処に行くのかを説明したいと思います。

① 　川や井戸などの水源です。上水道の水はこうした川や湖、井戸などから私たちの家庭まで運ばれてきます。茨城県では、那珂川、霞ヶ浦などが主な水源（取水所）となっています。

② 　①で得られた水はまずこの浄水場に送られます。川や湖、井戸などから得られた水はそのままでは飲むことは出来ません。浄水場では水の中の不純物の除去、ＰＨなどの成分の調整、水の殺菌などを行なって、水を私たちが安全に美味しく飲めるように作り変えます。

③ 　水を各家庭や工場などに送り届ける為のポンプです。ポンプが設置してある施設を配水機場と呼びます。陽水機場から送り出された水が私たちの家庭に届きます。

④ 　配水機場から送り出された水は、太いパイプの中を通り、私たちの町までやってきます。町や地域に向かって設置してあるこのパイプラインを給水本管(水道本管）、又は基幹水路や幹線水路と呼びます。

⑤ 給水本管より分岐した細いﾊﾟｲﾌﾟで給水管と呼ばれます。この給水管が各々の家庭に水を供給します。

⑥ 個々の家庭や工場からでた排水を運ぶ排水管です。ここから下水が始まります。

⑦ 個々の配水管が集まって太い排水本管(下水道本管）となります。排水本管は各々の排水を集め下水処理場に送る役割を持っています。

⑧ 排水本管によって集まった排水を綺麗にする施設である下水処理場です。下水処理場では、排水を微生物などの力を利用して綺麗な水にし殺菌して川などに戻します。ここが上下水道の終着点です。